私は現在45歳、関西地方の大阪府にある企業で働いています。一緒に暮らしている家族は妻と息子、それに義理の両親の合計4人。私たちは、大阪市内でこれだけの人数の家族が暮らすには少々大きすぎるとも思える家で暮らしています。
これには妻の家系が元々この辺りの大地主で、代々ご先祖から大きな家屋と土地を受け継いできた家柄であることが理由です。そして私はと言えば、そんな大地主の家に「婿養子」として入った、とても肩身の狭い立場にいるのです。
私と妻は大学で出会い、そのまま結婚しましたが、もしも当時の私がこの未来を知っていたなら、きっと別の女性を選んだに違いありません。妻は私が婿養子として自分の家に入ると、徐々に態度を変えていきました。大学時代は優しい女性で、そんなところに私は惹かれたのですが、今ではまるで「女帝」のように振舞っていて当時の面影はとっくの昔にありません。
この家の中で何かを決める際は、義理の父や妻に決定権があり、私は黙ってそれを受け入れるだけという生活がずっと続いています。
例えば自宅の奥座敷には大きな金庫があり、この中には大切な書類がすべてしまわれていますが、これを開ける際もまずは妻に暗証番号を聞かなければなりません。(開けるたびに番号を変えられてしまうのです)
いったい私はどこでこんな未来を選んでしまったのか。もしも大学時代以前に帰れるなら、妻と付き合うなんて絶対に選ばないのにと、最近ではずっと妄想してしまうのでした。
参考:暗証番号不明の金庫の鍵開錠
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